NPOによる人工ふ化放流

 宮城県仙台市を流れる七北田川におけるNPOによるサケの採補については拙ブログにもても何度か紹介していますが、河北新報にこんなニュースがありました。

リンク: 河北新報ニュース 七北田川にサケ呼び戻そう 水槽工夫、7万匹ふ化.

七北田川にサケ呼び戻そう 水槽工夫、7万匹ふ化 7万匹の卵がかえった簡易ふ化場と笹さん  川にサケを戻す活動を続けている仙台市の「七北田川の水質を守る会」が今季、手作りのふ化場で稚魚7万匹の人工ふ化に成功した。卵に汚れが付かないよう、ふ化槽を二層式にするなど工夫を凝らした。会のメンバーは「費用を掛けずに効率良くかえす仕組みができた」と喜んでいる。

 守る会は、2003年から宮城野区の七北田川河川敷に簡易のふ化場を造ってふ化と稚魚を育てる方法を研究している。
 卵と稚魚は、水が汚れたり、水中の酸素が不足したりすると死んでしまう。新たに考えたふ化槽は、大きな水槽の上部に受精卵を入れる槽を入れた構造(イラスト参照)。川の水をポンプでくみ上げて流している。

 受精卵の槽に、小型で動きが速いタナゴを泳がせて卵へのごみの付着を防ぐほか、底を金網にしてごみを落とす。下の槽にもフナなどを泳がせ、ごみを沈殿させないようにしている。ポンプのほか特別な装置は使わず、親魚を煮て乾燥させた粉末を稚魚の餌とするため、費用はほとんど掛からないという。

 卵の採取場は、ふ化場の隣に設けている。1年目は水槽に卵を移して水を流すだけだったため、ふ化したのは100匹程度にとどまった。改良を重ね、昨年は4万匹をかえして放流。今季は準備した8万個のうち最多の7万個がかえり、残る1万個も順調に育っている。

 七北田川を清流に戻し、昔のようにサケを遡上(そじょう)させたいと、地元住民らが1989年に会を結成。宮城県の許可を得てふ化や放流などの事業を行うとともに、水質汚染の防止に取り組んできた。

 県水産業基盤整備課によると、県内の漁協が整備するふ化場は、年間30万―900万個の卵をふ化させているという。

 守る会の笹正樹副会長(70)は「数年後には100万匹単位でふ化できる施設を造りたい。通常、漁協のふ化場建設には、行政からの補助金を含めて数千万円の建設費が掛かるが、七北田方式なら費用を掛け

 図がついていますが、それと文章を読んでもちょっとわかりにくいのですが、いずれ、ポンプで水をくみ上げて、水槽に流し込んで鯉やウグイと一緒に育てているようです。
 NPO主導のサケの飼育というのは気になっています。こちらは本当に熱心に取り組んでおられるので、うまく展開できればよいのではないかと思っております。

2007 12 19 05:55 AM | 固定リンク | コメント (80) | トラックバック

こんどは密猟者が

 先般、密漁監視員が刺されたというニュースを紹介しましたが、今度は逆のパターンでニュースが。

リンク: サケ密漁男性 職質中に急死 稚内の漁港.


 【稚内】三日午前七時五分ごろ、稚内市抜海の抜海漁港の岸壁で、道海面漁業調整規則で禁じられている手製の「たも網」を使い、サケを密漁している男性を稚内署の署員が発見、職務質問したところ、男性が突然倒れ、間もなく死亡した。
 同署によると、署員は「たも網を使いましたね」と質問し、男性も「サケがたくさんいるので、つい網を使った」とすぐに密漁を認めたという。その後、男性は同署に向かうため、車のトランクに釣りざおと網を収納していたが、突然意識を失ったという。救急車で同市内の病院に搬送され、同日午前八時、死亡が確認された。
(後略)


 お亡くなりになられた方がおいでですので、なんともいえませんが、今回の場合は、いわゆる”つい出来心で”というタイプの密漁のようです。既往歴があったようですが、難しいものです。

2006 10 04 07:47 AM | 固定リンク | コメント (88) | トラックバック

サケ密漁をめぐり事件

 このブログをはじめて3年、いろいろニュースを見てきましたが、この手のニュースは初めてです。

リンク: サケ密漁の監視員、抵抗され腹を刺され重傷…北海道 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

サケ密漁の監視員、抵抗され腹を刺され重傷…北海道  9日午後11時50分ごろ、北海道幕別町明野の猿別川河川敷で、サケの密漁者とみられる複数の男を、巡回中の十勝釧路管内さけます増殖事業協会職員が発見。うち1人を取り押さえようとしたところ、刃物で左下腹部を刺された。 (中略) 以前からサケの密漁が絶えず、この日も密漁者が取ったとみられるサケが投げ捨ててあった。  当時、三浦さんは他の職員4人と巡回していたが、それぞれが別の男を追跡したため、刺された時は1人だった。

 サケの密漁は、北海道を中心に以前より問題になっていましたが、こうして事件が起こるとは。本州で話を聞くと、密漁というのは権利が取れないが川のそばに住んでいる個人ということが多いようですが、北海道の場合は業者が入っていることが多いとの話です。なので、金になり、かつ体積が小さくなるイクラのみをその場で獲ってあとは捨てていくことが多いようです。今回も、まさにそうした作業をしているところだったので、刃物を持っていて、ということでしょうか。
 前記の通り、本州での密漁は、まさに水産資源保護法の下で行われるサケならでは密漁であり、仮に発見しても、即座に警察に!というほどではない、出来心の世界でしょうが(だからよいわけではないですが)、北海道の場合、性格も異なりますし。これを単に密漁監視員ということで、なんの権限もない人が行うのは危険ということなんでしょうね。
 なんともいえない事件です。

2006 09 11 05:51 AM | 固定リンク | コメント (84) | トラックバック

ウライ設置のニュース

 さて、沿岸サケ漁の開始とともに、河川ではウライ(魚補籠、と説明すればよいのでしょうか?)の設置が始まったとのニュースが。

リンク: 2006年8月29日(苫小牧民報).

錦多峰川にサケ捕獲の仕掛け「ウライ」登場 ふ化事業用のサケを捕獲するウライの設置作業  苫小牧市錦岡の錦多峰川上流に、サケの捕獲装置「ウライ」が登場した。設置した苫小牧漁協の錦多峰サケ・マスふ化場は、サケの遡上(そじょう)をにらみ、早ければ30日にも水揚げする。  ふ化事業に必要な卵を確保するため、産卵で錦多峰川に上るサケの親魚を捕獲する。川幅いっぱいに格子状の鉄のせきを設置。その中央部に幅2メートル、長さ3.5メートル、深さ1.8メートルの鉄製おりを据え付けた。せきで遡上を妨げられたサケをおりに誘い込む仕組みだ。  作業員が幅6メートル、水深90センチほどの川に腰まで漬かりながら、組み立てた。当初は21日の設置を予定していたが、大雨による河川の増水で作業が遅れた。  海水温が例年に比べて高めで、本格的な捕獲は九月上旬以降の見通し。12月までに1万匹を水揚げし、450万粒の採卵を目指す。

 いろいろニュースを見ていますが、ウライの設置がニュースになるのは珍しいのでは。地方紙ならではですね。  今年は海水温の上昇が遅いというニュースが6月ごろにあったように記憶していますが、その分下がるのも遅いようですね。鮭の遡上は水温にかなり影響されるといいますので、本州も少し遅めになるのですかね。

2006 08 31 06:22 AM | 固定リンク | コメント (89) | トラックバック

稚魚保護のための防鳥ネット

 サケの稚魚放流も一段落しましたが、こんなニュースがありました。

リンク: サケ稚魚も「巣立ちの季節」~生産漁民総出で野鳥対策を.

昨年秋から採卵、ふ化事業を進めていたサケ、マスの稚魚が「巣立ちの季節」を迎えている。下渚滑のふ化施設から放流される稚魚は、下渚滑12線川から渚滑川本流、外海へと巣立っているが、「絶好のエサ」とばかりカモメなど野鳥が狙っている。このため生産漁民らが16日、放流河川を覆う「網かけ」の作業に追われた。紋別港やコムケ湖で実施している中間育成と合わせて「サケ、マスの豊漁」を担っている大切な仕事の1つだ。


なんでも、防鳥ネットを張って稚魚を守っているとのこと。いや、何十万という単位で、川を稚魚が覆えば、鳥がねらいやすい状況になりますから、こういうことも必要なのかもしれませんが。なかなか大変なことです。

2006 05 22 06:13 AM | 固定リンク | コメント (79) | トラックバック

韓国のサケ放流

 各地の放流に関するニュースが目白押しですが、そんな中、見たことのない川での放流だな、と思ったら韓国でのサケ放流でした。

リンク: innolife.net>>>韓国ニュース>>>社会>>>蟾津江に鮭27万匹放流.


韓国の中で一番きれいな水を誇る蟾津江で、鮭放流行事が開かれた。
全羅南道は今日求禮郡艮田橋下蟾津江辺で、パク・ジュニョン全羅南道知事とチェ・ジャンヒョン海洋水産部次官補など各界人士と住民など2000人余りが参加する中で、蟾津江鮭稚魚放流行事を行った。
今年で9回目を迎える今回の行事では、全南道内水面試験場と鮭研究センターで育てた鮭の稚魚27万匹が放流された。
特に今回放流された鮭の稚魚の中には、昨年蟾津江に戻ってきた鮭から採取して孵化させた10万匹が含まれている。

 27万匹というのは、一見すごいようですが、案外たいした量ではなく、日本国内の場合だと小規模といっていい量だとは思います。まぁ、それはどうでもよい話なのですが、気になったのは、10万匹以外の17万匹はどちらから入手したのでしょうか。
 韓国では最近サケの人工ふ化放流に力を入れているようなので、違う河川ですかね。それとも日本からなのでしょうか。

2006 03 20 06:26 AM | 固定リンク | コメント (81) | トラックバック

あらら盛川で大変なことが

 大船渡市を流れる盛川で、重油が漏れる被害があったそうです。

リンク: 重油が川に流出 サケなどに被害.


大船渡市の盛川付近の住民から11日夕、「川に油が漏れている」と大船渡消防署に通報があった。同署によると、同市猪川町にある私立の病院のタンクから、近くの盛川に重油が流れ込んだことがわかった。盛川では現在、サケを捕獲する時期で、流れ込んだ重油のため、魚への被害が出ているという。

 ちょうど、サケ漁の最盛期ですし、被害は甚大でしょうね。記事の後段ではサケのみならず網にも、ということですし。サケは臭いで川に戻ると言いますが、こういう場合、遡上を敬遠する、というような事態も発生するのですかね。まぁ、臭いといってもホルモン系なので違うのでしょうが。
 先々まで影響が残らないことを期待したいですね。

2005 11 15 09:25 AM | 固定リンク | コメント (78) | トラックバック

もう一つのインディアン水車

 千歳川のインディアン水車が有名ですが、北海道ではもう一つのインディアン水車も稼働しています。

リンク: 豊浦、インディアン水車でサケ遡上がピーク.

 北海道もサケ漁のピークのようで、ここ豊浦のインディアン水車も最盛期を迎えているようです。

 ちなみに、インディアン水車の写真等については、こちらのサイトが参考になると思います。拝見すると、観光用として博物館が併設されている千歳川よりも自然状態でのサケをじっくり観察できるかんじですね。
 北海道って距離感が難しいのですが、函館の近くのようですし、函館観光のついでにいかがでしょうか(ってついでって距離なのかな?)

2005 10 15 09:11 AM | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

千歳川の採捕も開始

 千歳川のインディアン水車、今年も順調に稼働しはじめたようです。それに伴って、千歳さけのふるさと館のサイトに今年の捕獲状況がアップされ始めました。

リンク: 今年のサケ捕獲状況.

 今のところは順調のようですね。昨年が非常に多かったこともありますが、さて今年の具合はどうでしょうか。
 このサイト、ほぼ毎日アップされることもあり、ここ数年毎日眺めるのが楽しみになっています。さて、そんな人はどのくらいいるのでしょうか。是非楽しんでみてください(^o^)

2005 08 31 08:38 AM | 固定リンク | コメント (19) | トラックバック

馬淵川に鮭鱒供養費

 サケマス孵化場に行くと、よく供養碑が建っていますが、その建立にまつわるニュースです。
リンク: 名川の馬淵川増殖漁協「鮭鱒供養碑」を建立.

若干引用すると


 同組合の設立は一九九〇年と新しいが、馬淵川のサケのふ化事業は一九〇五年ごろから始まっており、一世紀の歴史を持つ。
 しかし、青森県内にある二十カ所以上のふ化場の中で、供養碑を建てていないのは同漁協だけだったという。
 組合員らの寄付で作られた供養碑は御影(みかげ)石でできており、表には工藤祐直町長の自筆で「鮭鱒供養碑」と刻まれている。また、裏面には組合員の名前と「ふるさとの 川に帰りし 鮭の群 無限の宝を残し 生れ故郷の川に眠る」というサケへの感謝の詩が記された。

とのこと。
 確かに食べる目的で獲る動植物を対象に供養費が立てられることがあり、日本人の動植物観・生命観の一つの現れとして説明されることがあります。たしか欧米ではこういう発想そのものがないんじゃありませんでしたっけ>自信はありません。m(_ _)m
 ただ、孵化目的の場合、これと同じレベルと捉えてもよいものなんですかね。もちろん獲っている人たちの感覚では同じレベルなのかもしれませんが、ある程度事業が軌道に乗っている場合、今獲っているサケは、自分たちが生産(?)したものを再生産している、という側面が強い訳なので、自然の恵みを分けて頂く、というのとは大分違うような気がします。もちろん、これもまた日本人の自然観、生命観の一つということなのでしょうが。それにしても、全ての孵化場で供養碑が建てられるというのはちょっと違うような気がしてしまうのですが…
 その場合、畜産などでも供養碑ってあるのですかね。どなたかご存じないですかね。

2005 08 10 11:20 AM | 固定リンク | コメント (88) | トラックバック

旭川の天然サケ

 まだ、季節には早いような気もしますが、北海道新聞にこのような記事が掲載されました。

リンク: 旭川「サケの故郷」へ着々 石狩川遡上、年40匹 発信機で追跡、魚道通る.

若干引用すると


石狩川中流の取水ぜきに魚道が整備されたことで、旭川市内まで遡上(そじょう)可能になったサケ(シロザケ)は年間四十匹前後と推定されることが、石狩川開建の調査で分かった。発信機による追跡調査で、産卵準備らしい行動をしたサケも見つかり、「次は自然繁殖できる河川環境復元を」との期待が膨らむ。
 石狩川本流では、深川市内にある農業用取水ぜきの旧花園頭首工(とうしゅこう)(落差五メートル)が魚類の遡上を阻んでいた。同開建は一九九九年、同頭首工に魚道を五億八千万円かけて設置。翌二○○○年には三十六年ぶりにサケ五匹の旭川市内への遡上を確認した。

ということです。石狩川はサケの孵化場がある千歳川の本流にあたり、現在では大量に遡上するサケも基本的に千歳川産のものばかりとなっています。その中で何度かふれている豊平川などが自然回帰を果たすようになっていますが、旭川でもということのようです。
 旭川は北海道の中心部といってもよい場所にあります。距離感がつかめませんが100kmはあると思われすから、なかなかの遡上距離というところですね。
 アイヌの記録では旭川でも結構な漁獲があったといいますから、人間の手でその遡上を阻害してきた場所でもあります。
 魚道がらみでは、先般知床の事例を紹介しましたが、安定的な回帰がはかれるようになればよいと思います。
 少なくとも、現状では河川のサケが基本的に人工孵化によって生まれている現実は異常だと思いますし、こうした自然回帰を増やす、それには河川環境、特に産卵床の保全をはかっていく必要があると思いますし、そうしたサケを増やす努力は一層計っていくべきだと思います。

2005 07 01 11:32 PM | 固定リンク | コメント (86) | トラックバック

緑茶成分で稚魚の寄生虫を撃退

 孵化場では多くの稚魚を育てるので、病気などの発生が一番の敵です。そんな飼育事情に一つの光明を、というニュースですね。

リンク: サケ稚魚の寄生虫をお茶で撃退 道立水産孵化場が抽出物の効果確認.

 効果ははっきりしたようですが、回帰などに影響があるかどうかは、これからとのこと。
 とはいえ、こういう自然物で効果が上がるのが一番でしょうから、是非研究をすすめていただきたいものです。

2005 06 16 11:10 AM | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

サクラマスの人工孵化事業

 山形県の県の魚にサクラマスを指定したことから人工孵化放流事業を始めたけど、10年たっても回帰がない、というニュースが河北新報に掲載されました。

河北新報ニュース 里帰り10年待てど…サクラマス遡上ゼロ 山形県のふ化場.

 河北新報の場合、無料ですが閲覧が登録制なので少し引用してみます。


全国初のサクラマス専用の養殖拠点として山形県が開設したふ化場(大江町)に、操業約10年を経過しても一匹も成魚が遡上(そじょう)していない。サクラマスの生態と川の環境のミスマッチが原因のようだ。「県魚」育成の使命を担って華々しく始まった養殖事業だが、関係者は「県の見込み違いで、幻の魚になってしまいかねない」と心配している。

 サクラマスは県が1992年、県の魚に指定。これを受け95年11月に、専用のふ化場を大江町古寺の山中に6億6000万円かけて整備した。飼育に使う河川水が豊富な最上川支流の月布川上流部にある。

 開設10年目の昨シーズンまで、ふ化場内への遡上は一匹もない。手前に砂防ダムが複数あり、魚道こそ備えているが、ダムに砂が流入するなどして遡上を阻んでいるのが原因とみられる。


とのこと。
 以後コメントが掲載されているのですが、結局のところ河川環境を整えずに、ただ稚魚を放流すれば大丈夫という計画そのものが問題だったということのようです。
 いや、記事を読むと、そもそも誰が計画を立てたのだろうか、と思わせるような状況があるような気がします。孵化場の設置は水産関係者が関わったのではないのですかね?

 最上川の流域では鮭川などでサクラマスの遡上がみられ、結構春先に連れているらしいですし、6月ごろに地引き網で結構捕まるということです。こういう川があれば孵化放流ももっとうまくいくでしょうに、何故月布川なんですかね。
 遡上がないということですから、なにかしらの標識がついていて、獲れるサクラマスの成魚に標識がないということなんでしょうか。
 サケでも産卵場が天然でないような河川には現在どころか、縄文時代でもサケがのぼっていた形跡がない、という話を聞いたことがあります。水質の悪化などの問題もあるのでしょうが、そもそもその川が遡上するのに適切な河川だったか、という視点もまた必要な気がします。

 いずれにせよ、このニュース、事業としての展開も含めもう少し気にしていきたいと思います。

2005 05 29 02:56 PM | 固定リンク | コメント (62) | トラックバック

サケ来遊状況(平成16年度速報)

 これまで、何度か紹介してきましたが、今シーズンのサケの来遊状況の最終版が”さけます資源管理センター”のサイトにアップされています。というか、もう一月以上前の話で、さぼっていた自分が悪いのですが。

リンク: サケ来遊状況(平成16年度速報).

 いろいろと統計学的な分析は可能だと思いますが、ひとまずざっと見ると、今年は北に行くほど来遊数が多く、南側は少ないという感じでしょうか。
 特に日本海側の秋田や山形はすごいですね。昨年はそのあたりには調査に行かなかったのですが、行くと、すごいことになっていたような気がします。
 いつも苦虫をかみつぶしたように、”今年は少ない”といっていた漁師さんがどんな顔をしていたのかと思うと、是非行くべきでした。
 残念です。

 それとこの表を見ていて気が付いたのですが、自分が持っている数年前の人工孵化に関する統計書では乗っていない、京都府や鳥取県が孵化事業に参加しているのですね。京都あたりだと396%増ですよね。54匹からですが。確かに新聞記事ではこのあたりのニュースが流れていますから、当然なのですが、こうしてみると、孵化事業の広がりを感じることができます。

2005 04 22 05:34 PM | 固定リンク | コメント (69) | トラックバック

札幌でサケの放流体験

 豊平川さけ科学館主催で、このような行事が行われるそうです。

札幌でサケの放流体験

 5月4日、5日に科学館にて行われるとのこと。参加費無料、登録等もいらないということなので、お近くの方いかがでしょうか。
 本州でもいろいろとイベントの形式でやっているようですが、こうやって広報してくれるとよいのですが、あまりみかけませんね。

==追記==
 お世話になっているFreshwater-Lifeの鳥居さんからコメントをいただきました。サケ採捕の本場、千歳川にあるサケのふるさと館でも稚魚放流を行っています。しかも、3月下旬から5月5日まで連日、11時と2時の2回。ということで、地元だけでなく観光で行かれる機会があればサケのふるさと館にいかれると簡単に体験できるようです。
 昨シーズンは記録的な遡上量をであったためか、今年は例年に比べて大幅に放流日数を増やしているようです。それでも、2ヶ月弱、毎日というのはすごいですね。
 コメント欄にも書きましたが、せっかく紹介するのだから、本場・千歳川も確認したいと行けませんね。反省です。ということで、ここに追記させていただきます(2005.4.4)
 

2005 04 02 10:34 AM | 固定リンク | コメント (109) | トラックバック

耳石バーコード

 バーコードタグを付けたサケの捕獲かな、と思いよく読むと違いました。

サケ:“バーコード”付けたオス・メス各1匹が回帰--片岸川で本州初確認 /岩手

 受精卵段階で水温の変化させると耳石に黒白の模様が残る、という習性?があることを利用し、採卵日ごとにこうした”バーコード”をつけたサケを放流させたところ、そのサケが発見されたというニュースです。
 サケの個体識別ではアブラビレに切り込みを入れることでどこの川で放流したのかを識別する方法がありますが、当然一匹一匹切り込みを入れるので作業は大変です。しかし、この方法だと多くのサケに記録を残すことができるので、より精度の高い回遊路や回帰率の研究ができるということのようです。
 特に、受精・放流時期と回帰時期の関係は、採捕放流の計画に大きな影響を与えるような気がしますから、データの蓄積を祈りたいと思います。

 で、これは画期的な方法か!、と思ったのですが、よく考えると、耳石を見るためには解体しなくてはならず、販売用のサケではできないのですよね。人口孵化用でも同じような。なにか対応はしているのかな?
 耳石そのものについては、化石でもよくのこる非常に硬い骨、という知識はあるのですがサケの耳石の実物を見たことがないので、なんとも言えないのですが、確認作業は大変そうですね。
 宮城県でも行っていたが、昨年で終了したとか。その理由もこの辺にあるのかもしれません。
 岩手県での成果を期待したいと思います。

いつもながら、情報はFreshwater-Lifeの鳥居さんからいただきました。ここにお礼申し上げます。<(_ _)>

2005 02 10 03:50 PM | 固定リンク | コメント (73) | トラックバック

利根川にて稚魚放流

 そろそろ漁期も終わりに近づいて…、でもまだ岩手では続いているし…、などと思っていたら、管見の範囲では今年初の稚魚の放流です。

利根川で24回目の放流会

 「利根川にサケをはなす会」による放流で、場所は埼玉県の羽生市で行われたとのこと。
 サケの孵化は積算温度といって毎日の平均水温の和によって決まりますので、暖かい地方のほうがそれだけ早く孵化、生長します。そのため、比較的早い放流になったのかな?

2005 02 08 02:54 PM | 固定リンク | コメント (12) | トラックバック

今年のサケの回帰状況(ひとまず1月まで)

そろそろサケシーズンも終わり、地方紙の記事に捕獲状況が紹介され始めています。

河北新報ニュース サケ捕獲最多35万匹 山形県内本年度

サケ漁獲量が過去最高の29万匹

 全国の動きについては、さけ・ます資源管理センター のサイト内に12月までの速報がアップされています。

サケ来遊状況(平成16年度速報)

こちらを見ても、今年は全般に豊漁で、特に日本海側が顕著なようです。理由については、山形県では


漁獲量が大幅に増えたことについて、同課は「ふ化技術の確立に加え、しけで北洋の漁場で先取りされず、庄内沖まで戻って来たサケが多かったのも一因」と推測している。

としています。
 ひとまず1月時点の報告でした。

2005 02 04 11:16 AM | 固定リンク | コメント (86) | トラックバック

サケの稚魚飼育日記

 いつかまとめなきゃと思いつつ、紹介が遅くなってしまいましたが、ブログなどでサケの稚魚を飼育されている方の日記があります。
 こちらは個人の部。

 七代目孫左衛門さんのブログ
 ほしこさんのブログ
 ロッキー鈴木さんのブログ

 七代目孫左衛門さんは以前ヤマメ(サクラマス)の飼育でも紹介させて頂きましたが、鮭も育ててられます。日記を拝見すると、何年も継続されていることもあるのか、順調に成長しているようです。

こちらは団体の部。

 取手市白山小学校のブログ
 高崎河川国道事務所

などがあります。

 ちなみに飼育方法については、こちらのサイトがわかりやすいのではないでしょうか。
 サケの稚魚を育てるのは結構簡単、と言われているようですが、実は自分は一昨年チャレンジして水温管理に失敗したため全滅させてしまった苦い経験があります。ので、みなさんの記事を拝見し、がんばって育てていただき、無事放流できることをお祈りいたします。

2005 01 21 12:25 PM | 固定リンク | コメント (74) | トラックバック

受精卵の展示

 神戸市立須磨海浜水族園にてサケの受精卵を展示するとのこと。

須磨海浜水族園:サケの卵を展示

 関西では九頭竜川資料館にて永平寺川の稚魚を展示していますが、太平洋(瀬戸内海)川では珍しいかもしれません。
 ということで、関西方面の方で、サケを見てみたいという方、是非どうぞ。

 いつもながら、情報はFreshwater-Lifeの鳥居さんからいただきました。ここにお礼申し上げます。<(_ _)> 

2005 01 17 05:04 AM | 固定リンク | コメント (78) | トラックバック

地震の影響で

 毎日新聞にこのような記事が。

サケ遡上できず 台風と地震で魚道ふさぐ

 話題になっているダムにおける調査についてはこちらでも以前紹介していますが、確かにそのリンク先にも地震と台風の影響で本年度の調査は中断しますとあります。
 地震で被害に遭われている方が多数おられる中、たいしたニュースではありませんが、紹介まで。

2005 01 07 08:58 AM | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

閉伊川のサケ

 ワカサギ博士のブログにて、閉伊川の今年の状況について記事がありました。コメントが長くなったのと、自分の思うところもあったので、こちらでコメントを書きます。
 岩手県宮古市では津軽石川のサケ漁が有名ですが、市の中心部を流れる閉伊川でもかなりの遡上がありますし、中世の古文書にもその様子の一端が記されています。その閉伊川で例年以上の遡上があるようですね。
 で、ワカサギ博士がお書きになったのは、そのサケが採捕場を越えて大量に支流などにのぼり、産卵をし、死んでいる。これは自然状態では考えられないくらいの量であり、孵化事業で処理できないサケについては、もう少し活用について考えた方がよいのではないか、ということです。

 まず自分が把握している人工孵化事業の要点をまとめると、
①河川のサケは全て人工孵化事業に用いる
②河川のサケは孵化事業以外を目的に獲ってはならない
③自然に遡上し産卵するサケは放っておいてもよい(獲ってはいけないが)

 言い直すと、サケはごく一部の自然産卵をのぞき、人間が管理し、再生産する資源となっているということです。ですので、処理しきれないほどの遡上というのは基本的にあり得ず、目標とする放流(一部販売)尾数分を除き、遡上するサケもまた、事業者が責任を持って処理することが求められています。当然”ほっちゃれ”状態のサケは飼料用以外には処分できず、不法投棄という問題も起こることがありますが、基本的な考え方はそういうことになっています。もちろん、自然状態のサケを見てもらおうということで、わざと獲らないということもありますし、今年は想像以上の遡上だったため、閉伊川では自然産卵をさせようとサケを遡上させているのかもしれません。

 サケの利用方ですが、指摘されているように最近はサケ釣りを解禁することで一定の成果を上げている川はあります。ただ、いろいろと拝見していると、条件がなかなか厳しく、遡上するサケのごく一部を利用しているにすぎないような気がします。また、現在はごく一部の河川で解禁しているので人気が高いのですが、多くの川で、よりゆるい条件で解禁すると相対的に一つの川に集まる人が減るので、効果が薄れてしまうような気がします。
 さらに言えば、遡上量が非常に多い年はいろいろな利用ができるのでしょうが、少ない年は全てのサケを獲っても予定尾数に足りないという年もあるわけで、さらに遡上の量はシーズンがはじまり、また終わってみないとわからない(早い時期は多いけど、通年では平年以下ということもある)ので、事業者側もまた、利用まで考えにくいという側面があるように思います。その結果、余裕があれば自然産卵をさせるというぐらいの対処しかなくなっているのが現状ではないでしょうか。
 人工孵化事業と自然との関わりはなかなか難しいと思います。確かにSalangichthysのコメントのように有機栄養素なのですが、現状は飽和状態になるまで放流していますので、ほっちゃれをそのままにすれば過栄養になっているように思います。そういう意味ではやはり、採捕場でしっかりととり、管理をする必要があるのではないかと思います。それは、たとえば遺伝子の問題でも、宮城あたりでは早めに遡上するサケを千歳川から、遅めのサケを津軽石川からそれぞれ購入することで、安定したサケの遡上を実現しようとしていますが、それは母川回帰によって一定の遺伝子グループが自然状態であるはずのサケを改変していることになるわけですよね。それは全て管理している限りはある程度許されるのでしょうが、自然のサケだけど遺伝子的には千歳川と津軽石川の混血だよ、というのはやはり問題であるように思います。
 書いていて改めて思うのは、やはりサケは人工物であるということですね。

2004 12 22 10:07 AM | 固定リンク | コメント (68) | トラックバック

千歳川の採捕作業が終了

 なんどか紹介してきましたが、千歳川のサケ漁が終了したとのこと。

千歳サケのふるさと館

 ちなみに今年の漁獲は

 510419尾

 ということで、大台に乗りました。ちなみに以前紹介した漁獲数クイズの結果も上記の通りです。私の予想が504000尾ですから、大はずれ、ということですね。

無念!

2004 12 10 12:48 PM | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

迷いサケ2題

 今年のサケの回帰は全般に好調なようですね。で、そんななか、ブログで幾つか気になる記事がありました。先般、珍しい場所のでサケという投稿をしましたが、こうした場所と異なり、ウライを設けてサケを捕っていた河川でも、その支流でサケの姿がみられるというものです。

ワカサギ博士の何でも相談室:山口川に70数匹
今日の庄内 Today's Shonai: サケ………お帰り 市街地で産卵行動 鶴岡市内川 迷子?清流の証し?

 前者は閉伊川、後者は赤川の支流でそれぞれサケの姿がみられるということのようです。さらに産卵行動をしているという点でも共通しています。
 サケは母なる川に戻るといいますが、さらには母なる産卵場を目指すともいわれています(真偽はおいておきますが)。一般には孵化場のある場所でもっとも成熟するように遡上するとされ、そうした性質がサケの人工孵化を成功させている一つの特徴かな、と思っています。
 で、今回紹介した記事は、そうした孵化場とは関係なく、またウライ(トメ)を越えてサケがこれまであまり姿を見せなかった川に入り込み、さらには自然産卵をしているということになります。これまである程度管理されていたが故に、なかなか姿が見られなかったサケが見られる、ということでなかなか珍しい話かもしれません。
 結構しっかりと作っているウライですが、こうして越えるサケも結構いるものだ、と感心しています。

 あと、少し気になったのが、両記事とも、結びとして河川の環境改善について触れられている点です。ともに都市型の河川であり、近年、たぶん生活廃水処理がしっかりしたこともあるのか水質が浄化し、いわゆる”どぶ川”から脱してきた中でサケの遡上が、ということのようですが、このあたりはどこまでいえるのでしょうか。同様の話は札幌の話としても紹介しています。サケに対するイメージの一つの形として興味のあるところです。

2004 12 01 09:27 AM | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

大原川のサケ

 別ブログにも書いたのですが、本日まで三陸に出張でした。サケ関連ではなかったのですが、時間に余裕があったので、ちょっとサケも。
ooharaurai.jpg
 見て来たのは雄勝町を流れる大原川の様子です。記録上はそれほどの遡上はないようなのですが、時期が良かったのか、行って見ると、ウライの周囲には大量の鮭が泳ぎ、さらにウライの上流側にもくぐり抜けたのか、上流川でもたくさんのサケがいました。
 さらに良く見ていると、産卵行動に入っている雌もちらほら。明らかに尾を使って河床を掘っています。オス同士も体をつつき合う仕草をみせることもありますし、メスの奪い合いをしているのかもしれません。これを見ていると、ウライの下流川でも自然産卵が結構あるようです。
 川が小さく、透明度も高いので鮭の生態を見るには最適の川かも知れません。

oohara.jpg

 写真は鮭の姿ですが、こんな感じで悠然と泳いでいます。産卵行動に入った雌も撮影にチャレンジしたのですが、写真はイマイチでした。こっちは次回に乞うご期待?ということで。

2004 11 26 09:57 PM | 固定リンク | コメント (80) | トラックバック

信濃川サケ捕獲調査

 以前、サケの遡上量調査、という記事を書きましたが、その報告が信濃川河川事務所のサイトにありました。

サケ捕獲調査

 過去のデータも含めて、なかなか長野県側にはサケがいかないようですね。古い記録ではかなり上流までサケがのぼり漁をしていたということなのですが…。
 情報をいただいた、たむら様ありがとうございました。

2004 11 24 02:16 PM | 固定リンク | コメント (68) | トラックバック

人工孵化と沿岸漁業の関係

 今年の沿岸漁業については何度かふれてきましたが、asahi.comにこのような記事が掲載されました。

サケもどれ 対策模索

 ようするに、沿岸の漁獲が安定しないので、孵化事業そのものも含めてサケの資源確保ついて対策をたてなくてはならない、というものです。記事は人工孵化事業と沿岸魚魚の関係についてもよくまとめられいます。特に孵化事業者側の問題についても併せて触れている点は要注意でしょうか。
 今後、岩手県がどのような対応をしていくのか、注目していきたいと思います。

2004 11 23 06:47 PM | 固定リンク | コメント (83) | トラックバック

自然に遡上するサケ

 川に昇るサケは人工孵化のためにのみ獲っても良い、という話はこのサイトでも何度か紹介してきましたが、自然に昇るサケはどうなるのでしょうか。ちょっと考えさせる記事がありました。

河川公園の段差でサケ遡上できず1

 青森市を流れる天田内川は孵化を行っていない河川で、基本的に自然産卵か間違えたサケが遡上する川のようです。ここの親水公園に噴水用の堰が設けられているためにサケの遡上が妨げられている、というニュースです。
 公園を整備している県では対応を考えたいということですが、興味の引かれる話です。

 ここで問題になるのは、孵化を行っている河川の場合、事業を行う漁協などの組合が県などに働きかけ、こうした施設が作られることはまずない、というところでしょうか。これはアユなどの魚も同様だと思いますが、漁業権(サケは違いますが)が設定されていれば、それにともなって魚の資源保護の視点が持ち込まれますが、そうでない場合はこのように、何気なく人工物が設置されてしまう、ということのように思われます。

 サケに視点を限定すると、国内ではサケの資源減少に歯止めをかけ、増加をするために江戸時代までは自然産卵に任せていたものに”加えて”、人工孵化事業が始められました。さらに、戦後は法律で規制することで、この流れを強化した、というようにみることができます。あくまでも人工孵化事業は、自然産卵だけでは足りない分を補うためにはじまった事業である、というのが前提だと思います。
 ところが、自然産卵の環境はなおざりで、人工孵化のための環境整備には力を入れる、というのははたして、適切な姿なのだろうか、という疑問が湧いてきます。
 もちろん、孵化事業に関わっておられる方々が、自分たちが関わる河川についての環境向上に力を入れることには何も問題はありませんし、そうすることで、サケだけではなく多くの生物にとって好ましい結果がもたらされるので、単に資源確保という面以外にもサケの孵化事業がもたらす効果は大きいことはいうまでもありません。
 しかし、サケの自然回帰がみられる河川の場合、その環境維持はNPOなどに頼るだけではなく、行政側も意識すべきでしょうし、またそうした河川環境等々のNPOを育成する責任があるような気がします。
 自然状態での回帰の増加もまた、人工孵化事業と平行して力を入れていくべき事柄ではないだろうか。

2004 11 14 06:30 AM | 固定リンク | コメント (83) | トラックバック

江の川のサケ

 えーっと、いよいよサケも中国地方へ、というのは大げさですが、サケの遡上ネタでは最南西端のネタのような気がしますので、紹介まで。

放流のサケ、広島県北へも遡上間近

 この記事をみてぎょっとする方はちょっと地理に詳しい方です。広島県でも北の方を流れる江の川は日本海側に注ぐのですね。って常識かな?
 で、その中心都市である三次市にある広島県立歴史民俗資料館にはサケの漁具が収蔵されていて、私も調査に行ったのですが、近年ではダムができたこともあり、サケの姿は見られない、という話までは聞いていました。

 ところが、数年前から「江の川鮭の会」というNPO組織が中心となって、放流をしていたのですね。また魚道を設置したことで、鮭の自然産卵も見られるとか。
 自分としては、よそから卵をもらってきて、放流する、というのはどうかな、という気がしているのですが、こうして以前、それも主に戦前まで昇っていた川に復活させるというのは、それはそれで大変なことだと思います。単に自然保護だけではなく、それが地域の文化である漁法などとセットになり、伝えられることができれば、また一つの展開としてよいのかな、という気がします。

2004 10 29 07:18 PM | 固定リンク | コメント (92) | トラックバック

サケのエレベーター

 hiraidenaoyaさんのブログ”フランス落書き帳”にてこんな記事がありました。

フランス落書き帳:鮭専用エレベーター・・・

 ダムで遡上ができないサケのために、エレベーターを設置して遡上を助ける試みだそうです。
 記事中、フランスサケ協会のサイトなどへのリンクもあるのですが、当然の如くちんぷんかんぷん。ただ写真を見ると深さ30cmほどの箱にサケが入って持ち上げられています。満載しても4,50匹分でしょうか。まぁ、数が減ってきたので設置したものですからよいのですが。それにしても、このアイディア、日本でも応用できるたぐいの話なんでしょうか?以前堰堤の設置でサクラマスの遡上が、という記事を書きましたが、そうしたときに有効なのかな?

 ところで、これで孵化した稚魚はどうなるのでしょうか??
 そのままダムの放水にのって海へ?それともダム湖で陸封型へ?

 もしかしたら記事には書いてあるのかもしれませんが、稚魚が海に行かないとあまり意味はないような気がするのですが…。
 なにはともあれ紹介まで。

2004 10 20 08:55 AM | 固定リンク | コメント (87) | トラックバック

サケの遡上量調査

 グーグルニュースを見ているといろいろとサケ遡上関連のニュースがありますが、本日紹介するのは、こちら。

中里村でサケの遡上量調査開始

 信濃川の中流は発電のための取水で水量が少ないため、実際どの程度遡上しているのか、確認してみようということのようです。江戸時代には信州でもサケが捕れていたのですが、現在は記事中にある大滝ダムの影響もありまったく上らなくなっています。孵化場のリストには、大滝ダムのすこし下流、長野県栄村の志久見川で採捕をしており、年間100匹程度の捕獲があるとされています。
 しかし、信濃川クラスの大河でも、ダムの取水により本流でこうした影響があるのですね。単にサケを呼び戻すのであれば、受精卵を買ってきて放流を繰り返せば、ある程度帰ってくるようになるのですが、自然に遡上する河川に戻すのは…。
 現在の河川環境を考えると、単に水質改善だけではなく、魚道の整備や産卵場の整備(サケに関しては)なども併せて考える必要があり難しいものですね。

2004 10 14 09:14 AM | 固定リンク | コメント (83) | トラックバック

気仙沼・大川でサケ捕獲始まる

 一応地元ネタですので、紹介まで。

河北新報ニュース 「婚姻色」のサケ船上に躍る 気仙沼・大川で捕獲始まる

 気仙沼大川は県下でも一二を争うサケの遡上河川で、写真写りがよいのか?折に触れてマスコミに紹介されます。ということでシーズンインの記事を。
 ちなみに今年の目標は3万匹だそうです。また、本吉郡内では小泉川が9月10日からはじまっていて、まだそれほど獲れていないそうです。志津川町では10月15日から採捕作業が開始とのこと。あわせて情報まで。

2004 10 07 09:02 AM | 固定リンク | コメント (77) | トラックバック

サケ孵化場の老朽化

旧聞ですが、岩手日報のニュースでこんな記事がありました。

サケ孵化場で老朽化進む

 岩手県では県内43カ所のサケの孵化場で老朽化が進み、衛生面で問題が生じてきているというものです。記事によれば、岩手県の場合1973年に県の”サケマス資源増大計画”が発令され、孵化場の改修が一気にすすんだため、現在一斉に老朽化が表面化したということのようです。
 この話は岩手県に限った話ではなく、私が調査で歩いたところの孵化場の多くが1975年前後に作られており、また孵化場の拡充に伴って漁法の変化が起こるなど、この年は私の中では戦後のサケマス増殖事業の一大転機と考えています。
 その背景には200カイリ問題と資源確保という問題が表面化した時期と重なっており、漁業政策との関わりがあるものと考えています。そのため、全国各地で孵化場の増設が行われており、こうした問題が全国各地で起こるような気がします。
 また、市町村の合併や、漁協の合併に伴って、ふ化事業そのものも転機に入っている、と記事には書かれています。この問題も興味深くみました。自分の調査地でもそうした話を聞いていましたので、少し気になっていました。この件についてはまた別に記事を書きたいと思いますが、ひとまず紹介まで。

2004 10 03 07:10 PM | 固定リンク | コメント (98) | トラックバック

手取川でもサケ確認

 この手のニュースを紹介し出すときりがないのですが、またしても。いや思うところがあったもので。

手取川でシロザケ今年初確認

 で、この記事で興味を持ったのはここの部分


同事務所は毎年約800万匹の稚魚を放流し、成長して手取川に戻ってきたものを捕獲、卵を採取している。昨年度は8748匹がかえった。遡上の最盛期は11月上旬ごろで、今年度は約1万5千匹がかえると予想している。

放流数です。石川県ぐらいまで行くとサケの遡上そのものがぐんと少なくなってしまうのですが、毎年800万匹も放流していたのですね。

 この数字は結構サケが上る宮城県でもかなり上位に入る、というかベスト3に入る数字だと思います。この位の放流する河川だと数万匹の遡上が一般的なので、いかに多くの稚魚を放流しているのかおわかりになろうかと思います。ちなみに本州で一番多く遡上する津軽石川の場合、15万から20万尾の遡上で6500万尾の放流です。まぁ、津軽石川の場合はかなりの受精卵を足りない河川などに販売しているので、受精数はもっと多いのですが。それを考えれば手取川も異常な量を放流しているとまではいえませんが。

 とはいえ、手取川は以前紹介したように河川におけるサケ釣りを本州で最初に解禁した川として知られています。また現在でももっとも西の解禁河川でもあります。そのため、中部・関西地方に在住の方を中心に大変人気のある川のようです。そうした人気がこうした放流量に反映しているのでしょうか。
 もちろん、もともと金沢を流れる犀川などでも大量のサケが遡上していたという話ですから、稚魚の放流量を増やせば、回帰数も増える可能性があり、まったく無駄、ということはないのでしょうが、先般の記事のように、日本全体でどの程度の資源量がよいのか、という議論がなされている中では少し奇異な気もしました。
 その背景にはこの”サケ釣り”ということもあるのかな、などとも考えたのですが、もしそれが手取川で人工ふ化放流事業にたいする一つのモチベーションになっているのなら、それはそれで興味深いものがあります。全体の資源量についての視野はもちろん必要なのですが、川の周囲でサケに関わる人の視点に立つとき、少しでも遡上量が増え、またそれをきっかけに人が集まる、ということは望ましいことだと思います。そしてその一つといしてこの”サケ釣り”があるのなら、それもまたおもしろいことだと思います。

2004 09 25 11:26 AM | 固定リンク | コメント (77) | トラックバック

今年は快調のようですね

 以前紹介した千歳川の採補状況をみると、50万尾ペースではないか、というほどの好調のようです。もちろん、まだ9月ですので、前期群は、という限定がつくのですが。
 遡上量は回遊中の生存数に影響されますから、千歳川が多いからといって全国的に豊漁になるかとえば、必ずしもそうではないのでしょうが、”千歳サケのふるさと館”の過去のデータや、一般的な見解として、近年サケの遡上量そのものが頭打ち傾向にある中では、まれみにる豊漁、という感じのようです。
 これまでこのサイトでも書いてきましたが、川のサケ漁は沿岸での漁獲量の増加を目的にしたもので、近年のシロザケの需要を考えると、増えることがよい、とはいいきれず(売れなくなるので)、逆に人工ふ化・放流に対する補助金の減額というかたちで、放流量を抑えよう、という動きもみられます。ということは、千歳川の豊漁や、もしかして(まだはじまっていない)他の河川でも豊漁になるようだと、それは沿岸での漁があまり行われていない、ということを示すのかもしれません。短期的、そして地域的(ある川的)には、それが川の漁師さんにとってもよい方向なのかもしれませんが、獲れすぎればそれを処理しなくてはならないことを考えると、今後は大変なような気がします。
 川の漁師さんは獲りたいだけとるのではなく、密猟防止の観点も併せて、基本的にすべてのサケを捕獲し、その中から、必要な(割り当てられている)分を人工授精する、という作業ですから、受精に必要なサケは減り、獲るべきサケが増えるというのは、あまりよい傾向ではないような気がします。

2004 09 24 05:34 AM | 固定リンク | コメント (97) | トラックバック

本州でもサケの遡上

 9月も下旬になり、サケも本州に姿を現しはじめました。本日もスーパーに買い出しに行くと、青森県産のイクラが売っており、おぉ、と思っていましたが、こんなニュースもお目見えしました。

サケ、そ上--盛岡・中津川 /岩手

 盛岡中津川は、市内中心部を流れており、盛岡市民の方々にとっては秋の風物詩になっています。盛岡は北上川の上流になり、河口からだと200km弱ぐらいあるのでしょうか。もう、そんなところまでサケの姿が見られるようになったということです。
 宮城あたりでは、早いとお盆明けにはサケの姿が見られるということですから、まぁ、当然なのですが、今年も順調にサケが戻ってきているようです。
 以前紹介した千歳川の採捕状況をみても、今年は順調のようですし、各地にたくさんのサケが戻ってくるとよいですね。

2004 09 20 11:54 PM | 固定リンク | コメント (77) | トラックバック

サケは海からの贈り物

 水産庁のプレスリリースでこんな講座の開催がアナウンスされています。

(北太平洋溯河性魚類委員会)公開市民講座の開催について

 タイトルは
「サケは海からの贈り物-海洋生態系におけるさけ・ます類の保全と利用-」
 ということで、開催は10月23日です。会場が札幌なので、私は参加が難しそうですが、パネル展も同時開催ですし、なかなかおもしろそうです。

2004 09 20 08:34 AM | 固定リンク | コメント (84) | トラックバック

密漁について(補遺)

先般、密漁について書きましたが、こんな記事もありました。

1.密漁問題について

 北海道議会の議事録で、こんな質問が平成13年度に行われていました。

注目は


 密漁の手口につきましては、河川や禁止されている河口付近での竿釣りが、半数以上を占めていますが、近年、「かぎ」を使用する、いわゆる「ひっかけ針」による手口が、増加してきている傾向にあります。
 また、今年の漁期に入りまして、石狩川河口付近において、本格的な刺し網を使用した密漁が摘発されたこと、さらに網走管内では、サケ・マス捕獲施設が破壊され、マスが盗まれたと考えられる悪質な事例も発生しております。

の部分で、近年「ひっかけ針」が密漁漁具として使用されているという部分にひっかかりました。
 たぶん、本州で「がらがけ」とよんでいる漁具を指すような気がします。これは三面川では「てんから」とも呼ばれていて、サケの漁具の一つとして古くから使われています。ただ、近年は河口部でボラなどを対象に使われることがおおいようですが。で、これをもう少し広げてカギ漁具とした場合、本州の中上流部では結構使われていた漁具でした。主に産卵場で使われ、産卵行動に入る直前のサケをねらいました。このカギ漁具、魚体を傷つけることもあり、以前紹介した越後大川を除き、禁止されています。ところが、これが密漁具として生きていることが多いらしいです。あくまでも伝聞なのですが、”にやり”と笑いながらカギ漁具を見せてくれる人がいるとか。この記事を見て、その話を思い出してしまいました。
 密漁は知らずに行う人が多いは多いのですが、逆に人工孵化事業が行われない、とか権利が制限されて行えなくなった、など戦前までは行っていたのが、戦後になってできなくなった、という人もまた多数います。これまで目の前のサケが採れていたのに、という思いから、現在の判断では密漁を行う人もまたいるのです。
 これもまた、サケを巡るもう一つの現実ですね。

2004 09 13 09:13 PM | 固定リンク | コメント (87) | トラックバック

千歳川のサケ捕獲状況

 以前紹介したように、8月21日から千歳川のインディアン水車が稼働しはじめました。
 これにともない、千歳サケのふるさと館のサイトにて、捕獲状況の日報が更改されはじめました。

今年のサケ捕獲状況

 自分がサケに興味を持ちだしたのは2000年からなのですが、このサイトを確認するのが秋の日課になっています。毎日の採捕尾数が載せられていますので、「おぉ、1万尾か」とか「うーん、今年は厳しいなぁ」などとぶつぶついいながら眺めています。
 今年は出足がなかなか好調(って数日ですが)のようです。先週あたりから少し気温が下がってきた影響でしょうか。昨年は数年ぶりに遡上量が持ち直しましたが、今年はそれ以上のペースになるといいのですが。


 そうそう、遡上量に大きな影響を与えるものは、やはり先日紹介した沿岸定置網です。こちらも9月ごろ、と紹介していましたが、「みなと新聞」によれば、8月24日に十勝・釧路において解禁になったようです。いよいよ秋サケのシーズンですね。

 サケの人工孵化放流は海での資源量を増やすために行っているのですが、沿岸で遡上直前のサケを大量に獲られると遡上量が減少するため、昔(それはそれは昔で、漁の目的は違いますが江戸時代にも沿岸と川のサケ漁師の争いはありました)から問題になっていました。
 実際、川で漁をする人たちにしてみれば、現在でも目的はともかく、自分たちの収入になるわけで、なるべく川で沢山のサケがとれればよい、という視点もありますから(もちろん近年は予定尾数によって、獲れすぎても収入にはなりませんし、孵化放流の目的は理解されているのですが)、沿岸で獲り過ぎられれば困ってしまうという面はあります。この辺は大きな動きでは、県や漁協などが調整をし、成功しているようですが、川の漁師たちの間では運悪く自分の川のサケが主として定置網にかかり、隣の川の群はそれをくぐり抜け大豊漁なんてことがあるため、いたゆかゆしという所でもあるようです。
 なにはともあれ、今年は川にはどのくらいのサケが戻ってくるのでしょうか。

2004 08 27 05:24 PM | 固定リンク | コメント (77) | トラックバック

2004年第1号サケ現る

 千歳市サケのふるさと館の観察窓にて、今シーズン最初のサケの確認だそうです。
観察窓日記
 いよいよ北海道の河川にもサケの姿が確認されはじめました。宮城県あたりでも、お盆明けぐらいにはサケがみられるといいますから、北海道ではこのくらいの時期かもしれません。
 とはいえ、日記にも記述されていますが、これだけ蒸し暑い日々が続く中で、サケといわれても、という時期でもあるようです。(この直前のエントリーで紅ザケ漁の終了、というものだったので、なんともいえない気分でもありますが)。
 ちなみにサケのふるさと館はインディアン水車のすぐ脇にあり、今回のサケも、水車が稼働していないので、行き場がなくなったサケ、ということでしょうか。ちょっとした情報まで。
 今期のサケ漁、どのような具合になるのでしょうか。いよいよという気分です。
 

2004 07 30 09:18 PM | 固定リンク | コメント (83) | トラックバック

インディアン水車設置!

 北海道千歳川のサケ採捕施設、通称”インディアン水車”が設置されたそうです。


このところ、千歳も暑い日が続いています。夏らしくて良いなぁと思っていたら、一昨日、早くも千歳川にインディアン水車が設置されました。サケの捕獲は8月21日からの予定ですが、まずは試運転というところです。北海道の短い夏を象徴しているようにも思えましたが、またサケのシーズンが近づいてきたかと思うと、やはり気合いが入ります。でもサケの前にまずはこの夏、ふるさと館で「えびカニ」の世界もご堪能ください。カニを買うときの、参考になる情報が見つかるかもしれません。

 出所は、「千歳サケのふるさと館 サモンメール」(http://www.city.chitose.hokkaido.jp/tourist/salmon/)
です。無断転載ですが(^^;)
 実際の可動は8月21日からということですが、そのころは当方夏休みの予定。ということで、北海道では一足先にサケのシーズンというところでしょうか。
 私も、このインディアン水車、冬場に保存している姿しか見たことがありません。取り始めると、次から次へとサケが取れるようで、過去の捕獲統計をみると、一日に一万尾を越えることもあるようです。一度でいいから、そんな日に見に行きたいものです。
 ひとまず情報まで。

2004 07 20 01:29 PM | 固定リンク | コメント (78) | トラックバック

サケ有効利用連絡協議会

 最近サケ釣りについての検索ワードが増えてきています。そういえば、請戸川の募集案内などを掲載していたので、まあ、そういう時期かなぐらいに思っていたのですが、「有効資源調査」をキーワードにぐぐると、いろいろ出てきました。そのなかで、こんなペーパーがありました。

サケ有効利用連絡協議会(仮称)の開催について

 参加は北海道、青森県、山形県、福島県、石川県の各道県です。北海道、福島、石川は既に記事にしていましたが、青森県、山形県は初耳でした。

 で調べると
山形県は寒河江川(最上川の支流)
案内はこちら。8月31日まで募集です。
青森県はわからずじまいとなりました。(どなたか情報があればお教え下さい<(_ _)>)
(閑話休題)

 記事中では、石川の手取川が本州では一番早くから「サケ有効資源調査」というかたちでサケ釣りをはじめたこと、現在、特区として更に活動を広げようとしていることがわかります。
 特区構想そのものも、私は大変好意的に見ていますが(その手のネタは別ブログでそのうち扱いたいと思いますが)、これまた水産資源保護法との関わりで特区として意味があることと思います。
 こうした協議会がうまく機能すれば、特区とともに秋の観光の目玉として各地でサケ釣りが楽しめるようになると思います。ネットで「サケ釣り」をキーワードに検索しても多くの釣り師の方々の報告がありますし、読むとその手応えと共に、みなさん楽しんでおられるようです。
 今後の展開に気を付けていきたいと思います。

2004 07 05 01:24 PM | 固定リンク | コメント (60) | トラックバック

十和田湖でヒメマス放流

秋田・青森の県境に位置する十和田湖でヒメマスの放流が両県合同で行われたというニュースです。
ヒメマスの稚魚31万匹を放流/十和田湖、資源回復に願い込め

 十和田湖は明治時代まで魚のいない湖としてしられていたそうで、和井内貞行によって稚魚養殖・放流がなされた結果、ヒメマスが繁殖するようになったことで知られています。そのヒメマスも近年は減少傾向にあったことから、ここ数年増殖にちからを入れているとのこと。
 ちなみにヒメマスは陸封型のベニザケで、日光中禅寺湖で自然繁殖していることで知られています。
 サケ科魚類は、必ずしも海に降りなくても、湖などで成長する例が多く、琵琶湖のビワマスなどが自然状態で繁殖しているほか、かつて大量のサクラマスが上っていた阿賀野川水系でも、只見川の上流に田子倉ダムなどが関した結果、ダム湖で成長するサクラマスが見られるようになったという例もあります。
 ひとまず紹介まで。

2004 06 30 12:51 PM | 固定リンク | コメント (82) | トラックバック

サケの体験学習

 ここのところ福島関連の紹介が多いのですが、楢葉町を流れる木戸川でサケのつかみ取りを中心とした体験学習ができるそうです。

鮭のつかみどり

先生への一言として


自分の手で直接生きた鮭に触れること、また鮭の生態について採卵から放流までを学ぶ事により、大自然の壮大さ、自然の産物に対する感謝の気持ちに気づき、あらゆる恵みに感謝する心をもった人間を育てることができます。

とあります。一人1000円だそうです。
このように料金を設定し、システマチックに行っている例は珍しいと思います。
紹介まで。

◆追記です
 もう少し調べたら、ほかにも体験学習について紹介されていました。
鮭が学習の教材にひっぱりだこ
 新潟県、信濃川支流五十嵐川の漁協でも行っているようです。まあ、こうした学習への利用は大なり小なり各河川で行っているようですが、今後も紹介記事などがありましたら、随時エントリーしたいと思います。

2004 06 27 04:00 PM | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

請戸川のサケ料理と観光食堂

看板つながりで、請戸川の食堂の経歴と、料理の紹介です。
福島民友のサイトより。

サケの「恵み」余すところなく 紅葉汁(浪江町)

 いわゆる石狩鍋なのですが、こちらは紅葉の季節の食べ物であることから、紅葉汁とよぶそうです。最上川あたりでは”ヨー汁”と呼んでいるやつですね。いずれもアラまで使って煮込むので、濃厚な味になり、おいしいです。
 などといいながら、私が興味をもったのは、ここの部分です。


泉田川漁業協同組合の副組合長を務める石井仁さん(67)と妻の光子さん(66)は「昔は今と違ってとても貴重な魚だった。秋を迎えると同時に食卓に紅葉汁やサケ料理が並ぶのを楽しみにしていた」。光子さんの父親の故・木村茂さんは組合長を務める傍ら、昭和四十年代前半に河川敷にあったふ化場の上に小屋を建て、観光客にサケ料理を振る舞い人気を集めた。その後、47年に旧校舎の廃材を利用してやな場近くに泉田川観光ホテル(現・泉田川観光食堂)を開業。現在も受け継がれている「紅葉汁」、しょうゆと酒で味付けして煮あげたサケの身をごはんと一緒に炊き上げる「サケごはん」、頭部の軟骨を酢漬けにした「なます」、定番の「塩焼き」などの定食メニューを考案し、まさにサケづくしの料理で観光客の胃袋を満たした。
 当時、光子さんも調理師免許を取り、食堂を手伝うようになった。そのとき覚えたサケ料理に加え、オリジナルを合わせるとレパートリーが豊富で、同居している孫たちも「もろみ漬けのサケを喜んで食べている」と、おばあちゃんの味が好評だ。

 看板写真でも紹介した観光食堂が当初観光ホテルとして営業していて、まさにサケ漁を見るための施設だったということです。もちろん請戸地区は海岸に海水浴場があるなど、それ以外にも観光資源はあるのですが、秋の目玉がサケ漁というところは珍しいと思います。私が数年前に行ったときにも、確か高崎から観光バスで団体が訪れ昼食を食べ、その後地引き網漁の見学を楽しんでいました。てっきりサケの人工孵化放流事業が拡大する中で観光資源化していったのだと思っていましたが、かなり早い時期に観光資源化していたのですね。そしてここの影響かわかりませんが、福島県のサケ遡上河川は結構食堂とセットになった採捕場の運営をみることができます。他の地域では直販まではあるのですが、食堂とセットとなるとなかなかみることができません。
 秋、お近くに行く機会がある方は、是非お立ち寄り下さい。

2004 06 27 09:06 AM | 固定リンク | コメント (78) | トラックバック

熊川のサケ漁

 看板の写真館で紹介した大熊町の熊川のサケ漁についてのレポートです。
秋の風物詩!熊川のサケ漁
 鉄カゴを用いたウライで漁をしている様子がわかります。
 10月末にサケ祭りがあるそうです。
 紹介まで。

2004 06 26 11:20 AM | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

万国博覧会とサケの人工ふ化事業

人工孵化事業草創期についてのエッセイです。
埼玉県立川の博物館のサイトより。
万国博覧会とサケの人工ふ化事業

 近代において博覧会が非常に大きな役割を、特に産業分野においてもたらしましたが、サケもまたフィアデルフィア万博が大きな影響を与えた、ということです。


はじめに
 平成10年7月18日~8月30日の期間、平成10年度第1回特別展「川の旅びと・鮭」を開催した。この特別展を準備している過程で、サケ・マスの人工ふ化事業に先鞭をつけた関沢明清なる人物の存在を知り得た。 そこで、ここでは関沢明清を軸に、明治9年を嚆矢とするサケ・マスの人工孵化事業の顛末と博覧会の果たした役割を簡単に紹介する。

 この関沢明清はサケにかぎらず捕鯨など明治初期の水産業において欠くことのできないひとです。このサイトでも紹介されていますが、非常に濃密な伝記が刊行されています。
 和田頴太著「鮭と鯨と日本人~関沢明清の生涯」成山堂書店
 興味を持たれた方はご一読ください。
 あと、この話でおもしろいのは、最初の放流が荒川と相模川で行われた、というところです。生物学的な知識の少ないこの時期、放流実見は結果として失敗に終わったのですが、和田氏の伝記によれば、ニュースとして大々的に報道されたこともあり、明治10年ごろに一大サケの孵化放流ブームが起こり、最南では九州の壱岐島でも孵化場を作りたいという要望が届いたそうです。
 サケの回帰性は現在でも秋の風物詩になっていますが、明治時代の人も、サケを育てると数年後に帰ってくるということにロマンを感じたのでしょうか。

2004 06 22 12:01 PM | 固定リンク | コメント (79) | トラックバック

豊平川さけ科学館ボランティアのページ

"ikura" 札幌市豊平川さけ科学館ボランティアのページ

 naoさんの記事を紹介したときに、ちょっと触れた豊平川のサイトです。さけ科学館のサイトもあるのですが、充実ぶりからこちら、ボランティアさんのサイトを紹介させていただきます。
 この科学館が生まれた経緯は、「カムバックサーモン運動」が一定の成果をあげ、札幌市が運動を引き継ぐかたちで発足しました。ボランティアは1984年の科学館発足2年後に解説ボランティアとして登録したことに端を発し、サイトのような充実した活動に成長しています。博物館の人間としては、博物館ボランティアの充実という面でも興味がありますが、一方で、市民が発展させたサケの回帰を現在も支えるボランティアという側面でも興味を持ちました。
 活動の概略等については、同ページでも紹介されている、文化空間ジャーナルに詳しく掲載されています。
 河川のサケを支える中心木は、人工孵化放流事業に関わる人たちです。その一方で、河川環境を維持するという面では、こうした市民ボランティアの力が日々大きくなっている現状があります。今後河川をめぐる状況がどのようになっていくのか、よくわからないことが多々ありますが、間違いなくNPO法人に代表されるボランティア活動が重要になっていくのは間違いないように思います。
 今後も、こうした活動については折をみて紹介したいと思います。
 

2004 06 09 05:42 PM | 固定リンク | コメント (58) | トラックバック

さけよふるさとへ

札幌で稚魚の飼育と放流を体験された方のエッセイです。
ぱんだのくろまめ: さけよふるさとへ(その1)
ぱんだのくろまめ: さけよふるさとへ(その2)
その後のスーパーでサケの切り身をみたとき、という言葉が印象に残りました。
豊平川は「カムバックサーモン運動」で有名で、一時サケが途絶えたのですが、運動を通して、自然産卵が増えてきた河川です。こうした小学生の皆様の努力(って本人の記述に神社で飼育したのが楽しかったとあるように、子どもの心と先生とはちょっとちがうのでしょうが)が実を結んだのでしょうね。
紹介でした。

2004 06 08 11:00 PM | 固定リンク | コメント (78) | トラックバック

バンクーバーのサケ事情

バンクーバーの留学生向けガイド「びんぼうひまあり」の中に、バンクーバーのサケ事情の紹介されています。
カナダのアウトドア サーモンウォッチング

 おもしろかったのは、バンクーバーの主要孵化場が二つあり、そのうちの一つが、コーホーとシヌックサーモンの主要産卵河川となっており、孵化放流している、とあったところです。
 で日本名を調べると、コーホーがギンザケ、シヌックがカラフトマスマスノスケ(キングサーモン)ということ。
 カナダのサケというと、ベニザケのイメージが大きかったのですが、さすが本場、多様な種類のサケがいますね。
 ちなみに、学名、英名、日本名の対応表はここにあります。
 また、車止めから11km入ったところにあり見学者が年間10000人という孵化場など、日本の人工孵化放流事業とはちょっと違う姿を知ることができます。確かに、日本のように全ての河川のサケを管理するということが異常なんでしょうが、カナダやアメリカの様子はもう少し調べてみようと思います。
 これまであまりない、外国事情の紹介でした。

2004 06 04 05:44 PM | 固定リンク | コメント (78) | トラックバック

青森県のサケ漁獲総額

本県サケ漁獲総額が4割減
 久々のサケのニュースです。とはいえ、東奥日報によると青森県のサケの漁獲が大幅に減ったということです。うーん、もう少し明るいニュースがいいんですけど。サマリーを載せると、


 サケの水揚げ全国一を誇る北海道が前年を35%も上回る過去最高の大豊漁を記録、全国的な価格安に大きく影響した。本県も前半は好調だったが、十月以降はエチゼンクラゲが最盛期のサケ漁を襲い、定置網に入り込むなどの被害を出した。

 同課の坪田哲課長は「クラゲ被害により河川には前年の一・五倍のサケが遡上(そじょう)し、採卵数は増えた。サケふ化放流などの事業には県や国、水揚げに応じて県さけます増殖振興協会が漁業者から徴収する協力金を充てているが、漁獲金額が落ち込み、事業が成り立たないほど厳しい状況だ」と話している。


ということです。
 私が注目するのは、最後のコメントでしょうか。要するに河川の遡上量が増えるのは沿岸の漁獲が減ったためだが、河川の漁を維持しているのは沿岸の漁獲があるからなので、困った困った、ということのようです。今年に関しては青森県だけの事例のようですが、私も、このことが一番気になっていました。沿岸の調査をしたことがないので、知識としては知っていましたが、河川のサケ漁は、本質的にこうした問題を抱えている訳ですね。
 でもこれって、なにか違うのでは、という気になりませんか。川ではとりすぎず、少なすぎず、海の状態を見ながら、ということなんですよね。豊漁が過ぎると困る漁、って。まあ、だからこそ、私のような研究者と呼ばれる人にはおもしろいのですが。でも、構造的になんとかした方がいいのだろうな、という気にさせる記事でした。

2004 05 12 08:27 PM | 固定リンク | コメント (20) | トラックバック

泉田川の孵化場(旧聞)

サケの稚魚1800万匹放流 泉田川漁協
 ネット上で探していたら、アサヒでこんな記事もありました。
 一見すると、いつもの孵化ネタのようですが、読むと内容は、孵化場運営に関わる記事です。こうした記事はあまり目にすることはないので、なかなかおもしろく読めました。
泉田川(請戸川)は福島県でもっともサケの遡上する川(年によっては木戸川)で、大規模なウライを設置しています。記事にも、東北地方最大のウライ(幅120m)とありますので、確かでしょう。単にウライで獲るだけではなく、下流川で観光用(と滞留するぶんの確保という面もありますが)で地引き網漁を行っており、また漁場の脇には漁協直営の食堂があり、遠方からバスに乗ってサケ料理を食べ、腹ごなしに地引き網漁を見る、といった具合に、サケ漁が観光資源として位置づけられる様子をみることができる川です。
 規模が大きい分、苦労もあるようですが、特に、記事の終わりの方には、現在の河川におけるサケ漁の問題点等も記されており、私人身も、こうしたサケ漁の現況のなかで、人々がどのようにサケと関わっているのかに興味を持っています。特に補助金と自主放流の話しは、今後各地で気にしたいと重いところです。
(実際、自主放流の話しを聞いたことがあるのは旧北上川だけだったので、もっと各地で行われていたことを知ることができました)

2004 04 16 01:33 PM | 固定リンク | コメント (84) | トラックバック

津軽石川の続報

asahi.com : MYTOWN : 岩手

ネットニュースをみていたら、津軽石川のニュースがアサヒ.comに掲載されていましたので、一応、あげておきます。内容的には河北新報には及びませんが、いかんせん河北はネットにアップされていないのでしょうがないですね。

2004 04 16 01:17 PM | 固定リンク | コメント (60) | トラックバック

津軽石川で「サケの稚魚壮行会」

 河北新報に、宮古市津軽石川で「サケの稚魚壮行会」が宮古鮭祭実行委員会の主催で15日に行われたというニュースが掲載されています。
 開会セレモニーの後、小学生200人の手で放流されたとのことです。

 これまでも、稚魚の放流ニュースはアップしてきましたが、注目点は
1)主催が宮古鮭祭実行委員会である
2)「壮行会」である
 ということでしょうか。いろいろと補足が必要なのですが、まず、宮古市津軽石川は本州で一番サケが遡上する川として知られており、平年で15万尾程度の遡上があり、不漁でも8万尾程度となります。我が宮城県でもっとも遡上する川が気仙沼の大川だっと思いますが、それでも5万尾程度で豊漁の範疇に入るはずです。非常に小さな川なのですが、歴史的にもサケの遡上が多いことで知られており、単に孵化場が大規模だから多い、ということだけでは内容です。
 そして、早くからサケを観光資源として育成してきたことでも知られています。現在は「南部鼻曲がり鮭」のふるさととして売り出しており、昭和40年代から鮭のつかみ取り大会を開催して、多くの観光客を集めてきました。上記実行委員会はこのつかみ取りを中心とした鮭祭を開催するための団体で、県や漁協、商工会などが中心となって組織されています。
 もう一点は「壮行会」ということで、開催している点です。このblogをはじめて、新聞記事をスクラップするようになり、各地の放流行事を紹介してきましたが、「壮行会」と名付けているのはここだけのようです。実際、放流はあくまでも形だけで、何百万尾もいる稚魚はパイプをとって孵化場から直接川に放流するのが一般であるため、放流式は子どものためであり、マスコミ向けの宣伝としての意味が強いのですが、ここまで開き直り、あくまでもセレモニーとして、孵化場や漁協ではなく、実行委員会の主催で開催してしまうところに、津軽石川の奥深さを感じます。
 津軽石川については、毎年必ずニュースになることと思われますので、また機会をみて、その奥深さを紹介していきたいです。

2004 04 16 09:09 AM | 固定リンク | コメント (12) | トラックバック

亘理町の小5児童、サケ稚魚を放流--阿武隈川に60万匹 /宮城

Yahoo!ニュース - 宮城 - 毎日新聞
 久々の放流ニュースです。亘理町では町の漁協で孵化場を持ち事業を進めています。
で、町内の小学校(5校だったと思いましたが)を毎年回しながら稚魚の成育と放流を授業に組み込んでいます。
 阿武隈川は江戸時代以来、サケの有名な遡上河川でしたが、河川環境の悪化と、長大な河川故に、ウライの設置などができず、現在は規模が非常に小さくなっています。それでも、福島市あたりまで遡上がみられるため、季節の風物詩にはなっていますが。
 河口部分では調査をしたことがありますが、それ以上の上流はまだゆっくりと見たことがないので、そのうち見たいと思います。丸森町の支流、内川では個人でウライを設置してサケをとっているような残骸を見ていて、どのように行っているのか、気にはなっているのですが。

2004 04 15 05:56 PM | 固定リンク | コメント (70) | トラックバック

平成15年度河川別サケ捕獲採卵数(速報)

河川別サケ捕獲採卵数(平成15年度12月末速報)

えーっと、ネットを探していたら、こんな頁有りました。知らなかった。
昨年は全般に不漁だ、という話を聞いていましたが、たしかに、減っていることがわかります。ただ、福島県沿岸が妙に多い数字になっているなど、平年との比較とともに、地域ごとの孵化放流事業に対する力のいれ具合の差もみてもらえるのではないでしょうか。
あと、釧路とか十勝といった北海道の川の遡上量の桁が違うということも知ることができます。また、北海道と一括りにしても、案外遡上していない川があることも知れます。
地図をみながらじっくりとながめると案外おもしろいかも知れませんね。

2004 04 12 01:37 PM | 固定リンク | コメント (80) | トラックバック

横手・サケの稚魚放流

[虹模様]横手・サケの稚魚放流 /秋田(毎日新聞)
 黒川の横手川河畔公園「川立ちの里」で4日、地元の小中学生、園児ら約150人がバケツに小分けしたサケの稚魚、1万2000匹を川に放流した。
 サケの上る清流を復活させようと、「黒川にさけを呼ぶ会」(伊藤昭五会長、約400世帯)が各戸100円の拠出金で97年から放流を始め、今年で8回目。象潟町の川袋鮭漁業生産組合から、池田甚一組合長ら6人が体長5、6センチの稚魚を車載タンクで搬入した。
 稚魚は海を回遊しながら成長し、4年後、「母なる川」に戻ると言われ、昨秋も大きな群れが日本海から産卵のため遡上(そじょう)した。開会式で元農協職員、佐藤良治さん(72)は「サケが上って来るのは大変な喜び。元気に戻って来てほしい」とあいさつした。【佐藤正伸】(毎日新聞)

 昨日に引き続き、鮭を復活させようという放流活動です。横手市ですから、雄物川の上流ですね。雄物川のは大曲までは結構な遡上があり、有名ですが、それ以上の場所では、昭和初期にはそれほど上らなくなっていたようです。それでも雄物川町にはサケの漁具がいくつか残っていますし、横手でもサケを突くヤスが残っているという情報がありますから、ちょっとした楽しみとしてサケ漁が行われていたのでしょうね。無事横手まで戻るサケが増えてくれること願います。
(ただ、増やしても、それは産卵をして、死んだサケはどうなるのでしょうか、ふと疑問に思ってしまいました)

 えーっと、あまり人に見られているページではないのですが、引用する時はなにか便利な方法ってないのでしょうか。ココログには。

2004 04 07 08:04 PM | 固定リンク | コメント (64) | トラックバック

村山高瀬川にサケを増やそう

 山形市北部を流れる高瀬川にサケを呼び戻そうという動きが「鮭を育てる会」によって行われており、20日に3万尾の放流が行われたとのことです。(河北新報より)
 これまでの放流と大きな違いは稚魚は最上川第2漁協よりもらい受け、放流するだけという点です。3年前よりはじめ、50尾程度が自然産卵をしているとのことで、清流を取り戻すシンボルとして行われているそうです。
 こうした活動として有名なのは札幌市豊平川でしょうか。やはり千歳川より稚魚をもらい受け放流をし、現在は結構な遡上が確認されていますし、そのための科学館も建設されたました。社会運動としてサケの放流事業を行うことは、自然保護運動の一つとしてひろく認められますが、佐藤氏が「サケ」(岩波新書)で触れているように、あくまでも食糧資源の増大のために行われている人工孵化放流事業とは本質的に異なるものですし、こうした事業は自然からサケを切り離すことによって資源量の増大に成功したという面があります。生息環境の回復維持の象徴としては意味があるのかなと思いますが、やはり注意の必要な活動ではあるのかなと思います。
 ただ、宮城県の七北田川では同様の活動をNPOとして採捕受精から一貫して行い、放流には仙台市科学館と連携して行う例もあり、サケを呼び戻す活動の一つの理想型かな、という気はしています。単に自然増殖用の稚魚をもらう段階からより一層の発展に結びつけば、サケと人との関わりの別の側面を生み出すことができるのではないかな、と考えています。

2004 03 21 10:49 AM | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

志津川でも放流

 志津川町でも子供たちを招待して放流だそうです。(河北新報より)
 まあ、これまでに習っての紹介ですが、この志津川町は三つの川で採捕放流を行っており、今回紹介するのは八幡川という町中の河川です。最終的には800万匹の放流だそうで、すごい数です。
 ひとまず情報まで

2004 03 11 08:41 PM | 固定リンク | コメント (96) | トラックバック

サケ稚魚放流体験

サケ稚魚放流体験

 千歳サケのふるさと館にて、稚魚の放流体験の募集がはじまっています。
関連として、本日河北新報においても、石巻市稲井小学校にて、稚魚の飼育を行い、一ヶ月後に放流という記事が載っていました。
 これまで記事にした放流が漁協などのが育てたものをその場で放流する系統(千歳はこの範囲に入りますが)なのに対して、石巻は最後の一月だけ餌やりをしながら育てるというものです。
 小学校の授業としての飼育の場合は孵化直後の稚魚などから育てることが多いのですが、期間が長くなり、また小さい内は給餌間隔が短いなどの困難があるので、こうした短期間になるのかな、と思います。
 ただ、教育効果を考えれば、できれば受精卵から育てる方がよいのかな、と思うのですが。特にバケツに入った稚魚を川に流すだけだと、サケ好きの私でもどこが楽しいのか、という気分になります。
 そうした点では、仙台市科学館が行っている活動は最も好感が持てています。たぶん、そろそろ新聞記事になるのでそのときに詳細を兼ねて記事にしたいと思います。

2004 03 03 09:22 AM | 固定リンク | コメント (15) | トラックバック

気仙沼大川の放流開始

 気仙沼鮭漁業生産組合による大川の稚魚放流が開始しされ、25日に80万匹、4月末までに計900万匹を放流する。
 大川の捕獲数は今シーズンが4万2千匹とのこと。私が引用する小泉川の場合、本年が3万4千匹で大川が県下1番漁獲高だったそうです。
 前回の末尾に書きましたが、情報が冬枯れの時期です。

2004 02 27 11:15 AM | 固定リンク | コメント (70) | トラックバック

気仙沼大川で海中飼育

 気仙沼大川での稚魚飼育で海中飼育が始まりました。
 一定の大きさに成長した稚魚を湾内の生けすでさらに成長させ、その後放流するもので、一番死亡率の高い、降海期の保護を図ることで、回帰率を高めようとするものです。昭和50年代に岩手県山田湾で最初に実験され、普及が図られました(佐藤義則「サケ」岩波新書)に記述がありました。
 現在はコスト面などから、あまり行われてはいないと記憶していますが、大川では100万匹程度の飼育を現在も続けています。確かに大川は宮城県内でも一二を争う捕獲数ですから、一定の成果が上がっているのですね。
(河北新報2月14日朝刊より)

2004 02 14 09:33 AM | 固定リンク | コメント (87) | トラックバック

雄勝町で放流

 宮城県雄勝町の大原川で稚魚1万匹を放流しました。雄勝町の孵化場規模は小さめですが、さすがに、1万匹がすべてということはないでしょう。多分子供向けの放流式が、ということだと思います。(河北新報2月14日朝刊より)
 稚魚の放流は機械的にパイプで孵化場から流してしまうことが多く、あまり見栄えのするものではないらしく、その分、子供たちを招待して、バケツで放流することが多くの河川で行われ、またこの機会にマスコミも紹介する図式ができあがっています。
 でもこの時期は連日どこかの川で放流がされていますね。

2004 02 14 09:27 AM | 固定リンク | コメント (77) | トラックバック

江合川でも放流開始

江合川でも放流開始だそうです。
昨日、2月10日に本年2回目の放流を小牛田町で、小学生、幼稚園児を招待して行ったとのこと。
江合川は非常にサケの孵化放流に熱心な川で、その分、遡上量にも反映しています。孵化場が岩出山町と採捕場である小牛田町とすこし離れているのが難点かも知れませんが、本当に熱心に、そして丁寧に作業をされています。
今年も500万匹程度の放流を計画されているとのこと、無事成長することを願います。

2004 02 12 01:34 PM | 固定リンク | コメント (77) | トラックバック

サケの放流開始

名取川広瀬川漁協のサケの放流が昨日行われたそうです。
例年より1ヶ月ほど早い放流で、気温(水温)が例年より高めなので、生育が早かったためだそうです。
(河北新報の記事より)

今、仙台は見渡す限り雪景色になっています。
年が開けてからは、例年並の寒さのような気がしますが、確かに年末は非常に暖かかったので、早めにふかした稚魚は、生育が早いのかも知れません。

2004 02 07 09:07 AM | 固定リンク | コメント (59) | トラックバック