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クチグロマスはマスノスケ?

 サクラマスの別称に、”クチグロマス”というのがあり、主に冬季に獲れるもの、という記事をエントリーしたことがありますが、別件で本を読んでいたら、こんな情報がありました。
 出典は更科源蔵・更科光「コタン生物記」法政大学出版局(1976)です。アイヌにおける生物に関する資料が掲載されていますが、その中のサケ・マスの項目にこんな記載がありました。引用すると


 マスノスケとかオオスケ、クチグロマスあるいはフキマスと呼ばれる、サケよりも大きく、2メートル近くもあるマスの王というのが、一年に一尾くらい川にのぼることがある。意味はよくわからないが一般にケネウと呼ばれている。これをチャロ・クンネ(口黒)とか、カムイチェプ・パセクル(神魚の王)などとも呼んで、これがとれるとその下顎を刻んで火の神にあげるところもある。これがクチグロマスとかフキマスといわれるのは、昔、フキを食うからだとされていたからである。産卵もフキの多いところでするとか、天気のよい日は人間の女の姿をしてフキの生えているような湿地に上がりシラミをとったり、子供を背負って話をしているなどといういい伝えが各地にあり、次のような伝説もある(以下略)

 北海道の場合、サクラマス、カラフトマスがそれぞれ自然状態で多数のぼります。この両者とともに、マスの王としてマスノスケ(キングサーモン)ものぼるようですが、このサケに対して、クチグロマスと呼んでいたとのこと。前記エントリーの内容との関わりは不明ですが、こうした特別なサケ(マス)に対する呼称が、冬季という珍しい時期に獲れる口の周りが黒いサクラマスの呼称につながったのかもしれません。
 でも、なぜ、黒くなるのかな?

2004 11 14 11:32 AM | 固定リンク

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