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サクラマスの人工孵化事業

 山形県の県の魚にサクラマスを指定したことから人工孵化放流事業を始めたけど、10年たっても回帰がない、というニュースが河北新報に掲載されました。

河北新報ニュース 里帰り10年待てど…サクラマス遡上ゼロ 山形県のふ化場.

 河北新報の場合、無料ですが閲覧が登録制なので少し引用してみます。


全国初のサクラマス専用の養殖拠点として山形県が開設したふ化場(大江町)に、操業約10年を経過しても一匹も成魚が遡上(そじょう)していない。サクラマスの生態と川の環境のミスマッチが原因のようだ。「県魚」育成の使命を担って華々しく始まった養殖事業だが、関係者は「県の見込み違いで、幻の魚になってしまいかねない」と心配している。

 サクラマスは県が1992年、県の魚に指定。これを受け95年11月に、専用のふ化場を大江町古寺の山中に6億6000万円かけて整備した。飼育に使う河川水が豊富な最上川支流の月布川上流部にある。

 開設10年目の昨シーズンまで、ふ化場内への遡上は一匹もない。手前に砂防ダムが複数あり、魚道こそ備えているが、ダムに砂が流入するなどして遡上を阻んでいるのが原因とみられる。


とのこと。
 以後コメントが掲載されているのですが、結局のところ河川環境を整えずに、ただ稚魚を放流すれば大丈夫という計画そのものが問題だったということのようです。
 いや、記事を読むと、そもそも誰が計画を立てたのだろうか、と思わせるような状況があるような気がします。孵化場の設置は水産関係者が関わったのではないのですかね?

 最上川の流域では鮭川などでサクラマスの遡上がみられ、結構春先に連れているらしいですし、6月ごろに地引き網で結構捕まるということです。こういう川があれば孵化放流ももっとうまくいくでしょうに、何故月布川なんですかね。
 遡上がないということですから、なにかしらの標識がついていて、獲れるサクラマスの成魚に標識がないということなんでしょうか。
 サケでも産卵場が天然でないような河川には現在どころか、縄文時代でもサケがのぼっていた形跡がない、という話を聞いたことがあります。水質の悪化などの問題もあるのでしょうが、そもそもその川が遡上するのに適切な河川だったか、という視点もまた必要な気がします。

 いずれにせよ、このニュース、事業としての展開も含めもう少し気にしていきたいと思います。

2005 05 29 02:56 PM | 固定リンク

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コメント

>結局のところ河川環境を整えずに、ただ稚魚を放流すれば
>大丈夫という計画そのものが問題だったということのようです
そうだとするとお粗末ですよねえ。
畏敬の念を抱いて県魚としたのなら、もっと違ったものになると思うです。

投稿者: ハヤト (May 31, 2005 11:28:03 PM)

ですね~。サクラマスを放流しているというのは聞いていたのですが、こんな状況とは。寂しくなってしまいますね。

投稿者: ruger (Jun 1, 2005 6:04:49 AM)

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