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豊平川にサケ観察施設を

 豊平川でこのような施設建設の計画があるとか。

リンク: サケの遡上姿を見学できる施設計画 札商が札幌・豊平川河川敷に.

なんでも、大きな窓を通じてサケの遡上姿を見せる施設で、豊平川サケ科学館と違って迫力ある施設にするとのこと。はぁ、個人的には科学館はお気に入りの施設なのですが、迫力ある施設ですか。
 まぁ、海外ではワシントン州立大学だったかは、大学内で遡上する鮭を見ることができるらしいのですが、そういう感じですかね。(←ワシントン州にいったことがないもので)
 って、千歳のサケのふるさと館もそうですよね。あそこもインディアン水車の直下ですから、最盛期には見事な遡上風景がみられるような気がしますが…(←その時期にいったことがないもので)
 まぁ、そういう話はさておき、自分が一番気になったのはこちら


 石水副会頭らは、石狩川水系のうち千歳川が主体となっているサケの稚魚放流について、将来的には同水系の豊平川でも大量の放流を認めてもらい、数年後に戻るサケを観光資源に役立てるよう関係者への呼び掛けを強める考え。場所は豊平橋からミュンヘン大橋の間の河川敷が想定されており、大型観光バスの駐車スペースも設ける。

 河川法の制約もあり、建築物の規模などは未定だが、河川内には数メートルの滝も設け、強化ガラスで覆った川の断面から、勢い良く遡上するサケを間近で見られるよう工夫できないか検討する。動物の生き生きとした生態を見せる行動展示で人気の旭山動物園(旭川)を参考に、サケの力強く躍動感のある動きを堪能してもらう趣向だ。


 この部分、特に前段です。つまり、この計画のあんこは観光用に特化した稚魚の放流計画を実現しようということですね。
 何度も書いているように、サケの人工孵化事業、そして河川での禁漁は海におけるサケ資源の拡大を目的として行われているので、こういう使い方は考えられていないと思います。
 ただ、一方で、資源の増大にともなう問題が指摘され、補助金カットなどの動きもあわせて、そろそろ孵化放流事業は安定期にはいっているようですし、単に資源の拡大だけではなく、河川環境の保全や、教育なども採捕に関わる人たちに求められるようになってきていると思います。
 今回の豊平川は、そうした人工孵化を巡る状況の流れの中から読むこともできますし、また”カムバックサーモン運動”からはじまる環境保全の象徴としてのサケの流れから読むことできるような気がします。もっとも、サムバックサーモン運動の象徴である豊平川サケ科学館を否定しているのはどうかとも思いますが。
 更に云えば、単なる観光資源としてのサケという側面から読むこともできると思いますし、商工会が中心という点では、今回の場合その側面が一番強いような気がします。そしてこれはサケを巡る新しい動きになるのかもしれませんね。
 興味深く追いかけていきたいと思います。

2005 06 16 10:54 AM | 固定リンク

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千歳空港の近くに、支笏湖から流れ出て石狩川と合流し、日本海に流れ出ている千歳川というきれいな川があります。まあ、きれいなのは千歳市内でしかも上流域だけなのですが・・・ ここには千歳サケのふるさと館という淡水魚系の水族館があります。最近横の駐車場が未知の駅に認定された事もあって人も安定してきてくれているようです。 ここでは川底に大きな観察窓があり、どんな物が流れているか(自転車とかが流れていてがっかりする事もあります)、生息しているのかが見えるようになっています。大きな観察窓で、初めて見た人はおそ... 続きを読む

受信: Jul 30, 2005 6:54:15 PM

コメント

単なる観光資源として、河川の環境負荷増大や、生き物たちへの影響があるような行為はして欲しくないですね。
ハッキリ言って、堰堤に魚道が出来、自然産卵が見られる河川で作る施設ではないです。

投稿者: 鳥居 (Jun 16, 2005 10:42:39 PM)

自分も感覚としてはこうした利用は疑問に思います。
 ただ、サケのほとんどが人工孵化によっているという現状を考えたとき、言葉は悪いですがこうした偽善的なかたちでの資源利用もありではないか、という気も一方ではあります。これが、次のエントリーである知床で自然環境をもうすこし利用(戻して)自然にサケの登る河川にしよう、という動きだと回答も違うのですが、現状では人工孵化目的でとりつつ、一方で自然の重要性を説くということに若干の矛盾を感じており、であるならここまでいくのもありかもしれない、とも思っています(非常に逆説的なのでわかりにくいと思いますが)。もちろん、これを”豊平川”でやる必要があるのか、という点は問われなくてはならないと思いますし、札幌の中心部を流れているので観光上というのは理解しても、ではこれまでの豊平川の努力は?ということに対しての明確な回答を示す必要は絶対ひつようですが。
 自分の理想では、人工孵化と自然産卵を一つの河川の中でバランスをとって両立していくことが重要ではないかと考えています。それは時間で区切るのか、本支流でくぎるのかはあるとは思いますが。どうですかね。

投稿者: ruger (Jun 17, 2005 10:44:11 PM)

そんな文章ァホ。

投稿者: (Jan 23, 2006 3:13:44 PM)

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